Tuesday, August 28, 2012

Whore whom by Paris and Opera La Traviata has loved


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オペラ・椿姫とパリが愛した娼婦


読者諸兄姉のみなさん!世界で一番上映されるオペラ」と言われる「椿姫」をご存じだろうか?オペラは見たことは無いという方でも冒頭の「乾杯の歌」はお聞きになったことがある筈?・・・(聞いたことないとは言わせません末尾に添付の名曲をお聞きあれ!)
超メジャーなオペラ作家ヴェルデイの代表作・初演1853年。150年の時を隔てても愛される傑作。主人公はパリの一流の高級娼婦・ヴィオレッタの♪ほんとの恋の悲恋物語である。
このオペラを見るたびに興味深々の小生はパリの高級娼婦たちとは一体全体どんな暮らしをしていたのか・・・といつも気になっていた。
19世紀、フランスの文豪、ゾラ、モーオアッサン、ブルースト、などはその娼婦たちと深いかかわりを持っていた。このほど、鹿島茂著「パリが愛した娼婦」(角川学芸出版)を読む機会があった。せっかく読んだのでちょっとだけあなたにも紹介しよう。なんとトーダイ・仏文卒の教授がパリの暗闇を案内してくれるのだ。

なんと言っても”花の都パリ”、資本主義が高度化していくパリには男があつまり、当然のごとく田舎から女が集まってくる。みなお針子などをしながら街角に立ち、娼婦として体を鬻ぐ。
ちょっと興味本位になるが当時のショートは一回、2625円。なんと15分。平均一晩20~30人の客を取った。80人という猛女もいたとか。性病蔓延の防止に警察の風俗取り締まりは厳しく、公娼の「メゾンク・ローズ」(公認の娼館、日本の女郎屋)・・・に入れる。当然、ヒモや女衒が存在した。
その中で才能に恵まれた女性は金満家、パトロンなどを見つけ、私娼となり大金を貢がせて自分の館を持つ。
同棲生活の間、知識と教養を身に着け高級娼婦となっていく。連夜、娼婦宅で舞踏会が開かれる。

以下エミール・ゾラが書いた小説、高級娼婦でのナナの生活ぶり。
馬車5台[3億円)、一か月の支払い、生活費千二百万、帽子屋2千万円、レース掛2千万円、帽子屋2千万円、下着屋5千万円、靴屋2千万円など
社交界に乗り出し、美貌と教養でまたパトロンが増える。

自由をゲットした高級娼婦というのは一面、ホントの恋にあこがれる。「椿姫」の主人公ヴィオレッタも田舎から出てきた純情な青年、アルフレッドに恋をする、息子を淫売女から救い出すべく父親が田舎から出てくる。二人はいったん判れる。
肺病に侵されたヴィオレッタは死に際にやっと結婚の許しを受ける。巡り合った二人の抱擁。息絶え絶えに不条理を歌う「パリを離れて」。呪いながらの最後の歌はは見る人の涙をそそる。!
なお椿姫(La traviata)の直訳は「さまよえる人」である。娼婦が男をあちこちさまよったからでもあろうか?

蛇足
フランスで売春禁止法が施行されたのは1946年、マルト・リシャールという元娼婦、奇遇な運命。二人の莫大な遺産を相続。成功をおさめ勝ち組となり果ては議員となり法案を制定した。
日本では1958年、時のひと、管首相の師匠)の、市川房江女史(こちらは多分処女だった筈?)が獅子奮迅の努力をして制定した。小生はまだ学生の身だった。

ともあれ、人類の歴史上、女性の解放と尊厳は第二次大戦を待って、仏、日の法改正を待って成し遂げられたことは間違いないだろう。

乾杯の歌」をお聞き遊ばせ!歌うは棋界第一のパバロッテイ!

Pavarotti And Friends La Traviata - Brindisi

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