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内侍の内侍府での品階と役割 (1)
内侍(内官)の内侍府での品階と役割
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さて、王朝ドラマに欠かせない役として内侍(内官)があります。
そこで、役職等について記載してみました。
【ちょっと寄り道♪】
「王と私」の中では大変重要な役でしたよね?
最終的にチョソンは尚膳(サンソン)になりますが、従二品では無く正二品と特別待遇です。
「イ・サン」でイ・ソジン扮する正祖(チョンジョ)付きのナム内官は世孫時代の時は尚洗(サンセ)、
即位後は尚膳(サンソン)まで上り詰めています。
役職 品階 定員 役割(内訳)
尚膳(サンソン) 従二品 2名 宮中において妃嬪や大妃、世子などの食事に関する業務を管掌する者が1人、内侍府の総監する長官が1人
尚醞(サンオン) 正三品堂上(タンサン) 1名 王室の世話などを管掌する
尚茶(サンダ) 正三品堂下(タンハ) 1名 王、妃嬪、世子、世子嬪、大妃などの茶菓を接待する業務を管掌する
尚薬(サンヤク) 従三品 2名 宮中で使用される薬に関する業務を管掌する
尚伝(サンジョン) 正四品 2名 王命を伝達する業務を管掌する
尚冊(サンチェク) 従四品 3名 うち1人は鷹坊(ウンバン)(狩猟のための鷹を飼育し、鷹狩に関する業務を管掌する)の逓児職(チェアジク)とし、2人は大殿(テジョン)の薛里(ソルリ)(各宮・殿において、王族の傍に近侍する)・酒房・対客堂上(外観上堂上官の様に装い、外国の使節の接待を担当)や王妃殿(ワンビジョン)の承伝色(スンジョンセク)(王妃の命令を取り次ぐ業務を管掌する)の薛里とする。これらの者の逓児職はここで止まる
尚弧(サンホ) 正五品 4名 大殿の鷹坊・弓房(グンバン)(政府の武器調達部署である軍器寺(クンギシ)の傘下にあり、戦闘武器としての弓矢などの備品を製造する)、王妃殿の酒房、文昭殿(ムンソジョン)(太祖李成桂の妃・神懿王后韓氏を祀った殿舎)の薛里、世子宮(セジャグン)の長番とする。これらの者の逓児職はここで止まる
尚帑(サンタン) 従五品 4名 宮廷の財貨を管理する業務を管掌した。大殿の廂庫(宮中の物品を保管する倉庫)1人、灯独房(ドゥンチョクバン)の多人(ダイン)(多人房(ダインバン)に属する宦官)1人、監農(農事に関する事を管理・監督する宦官)1人、世子宮の薛里1人とし、輪番で業務し、勤務期間中のみ俸禄を受ける。これらの者の逓児職はここで止まる
尚洗(サンセ) 正六品 4名 大殿の掌器(宮中の器物を管理する業務を管掌する)・掌務(チャンム)(宮中の一般事務を管理する業務を管掌する)・火薬房(ファヤクバン)・司鑰房(サヤクバン)(宮城門の鍵を管理する業を管掌する)・掌内苑(宮城の庭園を管理する業務を管掌する)、王妃殿の灯燭房、文昭殿の進止、世子宮の酒房、嬪宮(ピングン)の薛里・酒房とする。これらの者の逓児職はここで止まる
尚燭(サンチョク) 従六品 4名 大殿の門差備(ムンチャビ)(門番を担当する宦官)、王妃殿の門差備・掌務、世子宮の灯燭房。これらの者の逓児職はここで止まる
尚烜(サンフェ) 正七品 4名 世子宮の門差備、各宮の薛里・門差備。輪番で業務し、勤務期間中のみ俸禄を受ける。これらの者の逓児職はここで止まる
尚設(サンソル) 従七品 6名 宮殿の補修や宴席を設けるなどの業務を管掌する。輪番で業務し、勤務期間中のみ俸禄を受ける
尚除(サンジェ) 正八品 6名 宮中の掃除業務を管掌する
尚門(サンムン) 従八品 5名 宮門(グンムン)の守直を担当。輪番で業務し、勤務期間中のみ俸禄を受ける
尚更(サンギョン) 正九品 6名 王、世子、妃嬪、大妃の日常の世話などの業務を管掌する
尚苑(サンウォン) 従九品 5名 宮廷の庭を育てる業務を管掌する
その他品階のない内官 約80名
各宮で上直する小宦(ソファン) 90名
内侍は、1年に4回、都目政事(毎年6月と12月に行われる官員の勤務評定)で人事査定がなされていて、人事考課で高得点を獲得するか昇進試験に合格で昇格となります。
人事考課は勤務日数と勤務態度で評価され(上級・中級・下級の3段階)、10回の人事考課のうち3回中級以下だと罷免されちゃいます・・・
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