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Saturday, March 3, 2012

Dong Yi ; Hansonbu central seoul

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漢城府(ハンソンブ)地図
漢城府(ハンソンブ:한성부)とは朝鮮の首都で現在のソウルの中心部です。
同名で機関を指すこともありますが、今回は地域としての漢城府(ハンソンブ:한성부)を簡単に見てみます。


今のソウルに比べると、周囲約18kmと、ものすごく狭いです。実質は4km四方なので、どこも徒歩圏内ですね。
トンイの生きた時代には20万人弱が居住していたと予想されます。後年のイ・サンの御代には20万人を超えていたとの記録があります。

朝鮮の風水では、山を背にして王宮が建てられます。
城壁都市ですので、あたりまえですが、18kmの城壁に囲まれています。また、4つの山に囲まれ、4つの大門、4つの小門があります。

中心ではなく左上にずれていますが、本宮は景福宮(キョンボックン:경복궁)です。
ただ、1592年の壬申倭乱(イムジンウェラン:임진왜란)、日本で言う秀吉の朝鮮出兵の時に、民を捨てて逃げた王への憤怒から、民衆により燃やされてしまいました。

それ以降の270年間は離宮だった景福宮の東側の昌德宮(チャンドックン:창덕궁)が本宮で、隣接する昌慶宮(チャンギョングン:창경궁)が離宮となります。この2つの宮殿も燃やされたのですが、再建され利用されました。
トンイを見る上では昌德宮と昌慶宮だけ押さえておけば大丈夫です!


さて、けっこう勘違いをしている人が多いかもしれませんが、宮廷内には各官庁はありません。
内医院(ネウィオン)などの内の付くような機関のほとんどは宮廷内にありますが、その他は宮廷外にあります。
※この地図はトンイのひ孫イ・サンのころの地図ですので、粛宗の時代にはないものも載っています。


景福宮のすぐ南の六曹(ユクジョ:육조)通りには主要官庁がずらっと並んでいます。
ちょっと離れて雲従街(ウンジョンガ)に左捕盗庁(チャポドチョン)・義禁府(ウィグンブ)、更に東に行くと右捕盗庁(ウポドチョン)があります。


ボクが個人的に注目しているのは、イ・ビョンフン トライアングルです。勝手に命名しました(笑)
地図内の雲従街(ウンジョンガ)の活字の下に「図画署(トファソ:도화서)」「惠民署(ヘミンソ:혜민서)」「掌楽院(チャンアグォン:장악원)」の3機関が集中しているんです。
図画署はイ・サン、惠民署はホ・ジュン、掌楽院はトンイと、イ・ビョンフン監督作品の主要舞台となった場所なのです。
単なる偶然なのでしょうが、この事実を知ったときには、ちょっとときめいてしまいました!


ソウルに住む韓国人なら、このような位置関係は周知の事実なのでしょうが、日本人にはなかなかわかりにくいですよね。
この地図が、作品を鑑賞する上での一助になればと思います。
後日、宮廷バージョンも製作する予定です。
しばしお待ちを~。

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