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文化レポート
またまたドラマ一枝梅を見ていて気になったモノ、
それは、オンドルについて描かれていた点です。
韓国の伝統的な床暖、オンドル。
ドラマで、
旅館の建築を任されている両班のお嬢さんに、
ヨン(一枝梅)が旅館にオンドルの設置を提案するシーンがありました。
当時(朝鮮時代1640年代ごろ)
旅館にはオンドルを設置するという概念がなかったようです。
ドラマで、オンドルは、
宮殿や役所にしかオンドルはない。
かつて成均館に設置し療養所に用いたとの記録がある。
オンドルを五部(都を5つに分けた行政区分)の家庭にも設置すれば、燃料の懸念はもちろん、国の悩みの種である山火事も解消される。
と話されてました。
私は、オンドルは昔から(朝鮮時代じゃすでに)当たり前のように
庶民の家にもあるって思ってたんです。
でもよく考えたらすぐ分る事、燃料いるし贅沢品なわけで。。。
今年の冬はめっちゃ寒いじゃないですか~
ソウルも6年振りに-15度まで下がったそうですよ
昔の人は、すごいなぁ~
服だって庶民は木綿のペラペラの服を着ていたのに。
よう死なんかったことやと、関心します。。。
私やったら、絶対死んでるわ。
そもそも
オンドルの仕組みって単純なようで、結構難しいと思います。
火事にならないように作るのはけっこう難しいのでは?
一酸化炭素中毒の恐れもあると思います。
昔の伝統的なオンドルは、こうなってます
↓
炊事で発生するかまどから発生する熱を、床下に流すして部屋も暖めてたんです。
なんとも合理的!な方法。さすが火の民族って感じ。
オンドルの燃料にはわらや薪を使ったのだとか。
王宮は煙が出ないよう炭を使ったらしいです。
(かまどの無い建物はオンドル用の焚き口が作られていてます)
オンドルの歴史もすごく古くて、
紀元前5000年位の新石器時代の遺跡では既にあったと見られ、
4世紀頃の高句麗古墳の壁画にも描かれているんだと
日本でも、飛鳥時代の遺跡にオンドルの跡がみられ、
百済や高句麗出身の渡来人が作ったのだろうと言われてるそうな。
そんな遺跡どこにあるのだろう・・・飛鳥に行けばあるのかな?
日本は、高温多湿で夏の為の建築方法になっていき、
冬の為の建築のオンドルは普及しなくて、消えていってしまったのだけど・・・
日本の蒸し暑さであのオンドルの個室は耐えれないでしょ~~!
その後、文書に、
1417年、成均館の病気の儒生たちを癒すためにオンドル部屋を1つ造り、
1425年には、5間オンドル部屋を増やし、
16世紀に全館がオンドル部屋になった。
と、記録されてるそうです。
ドラマでお嬢さんが言ってたやつですね。
成均館というのは、高麗時代~朝鮮時代の最高の教育機関で儒学校です。
きっと「超」がつくエリート達が通っていたのでしょう。
ソウルの成均館が今の成均館大学で、ペ・ヨン様の母校。
どうでもいいか。
そんな成均館にオンドルを設置したという記録を残すなんて、
オンドルの設置が、さぞ画期的なことだったのかも。
そして、
庶民が住んでいる藁ぶきの家にオンドルが普及し始めたのは、朝鮮時代後期だったそうです。
朝鮮時代後期は多分18世紀だと思う。
それまでにも、ご飯をつくる時の釜の熱利用はしてたと思うけど・・・?
普及って暖房器具としてだけのオンドル使用のことかな?
ちなみに、
韓国の家具に足があるのは、オンドルの熱から家具自体と保管している物を守る為だそうです。
あんまりオンドルの歴史に関する情報が得れなかったので、
このくらいしかわかりませんでした。
オンドルの普及率と家具や装束の関係性って深いはず。きっと調べたら面白いと思うのです。
また、韓国に行った時にちゃんと調べたいです。
http://blog.goo.ne.jp/colegas123/e/ab0bb9f2c3a1b1c919231bf950b0a2da
http://www.dai-go.co.jp/yyy_top/2003_12/japan/kikaku.htm
写真は釜山の華明洞にある漁村民俗館の展示物で昔の住居実物大模型です
これが一番 簡易な住宅です。
部屋が1つあって、煮炊きをするカマドが外にあります。煙はそこから床下を抜けて反対側に出る温突(オンドル)になっています。
冬の寒さから床暖房で身を守ることを優先にしたため天井は低く入口や窓も最小の大きさになった生活の知恵です。
だから通気が悪く、夏はすごく暑いのです。
写真は「草家」と呼ばれる田舎の住居
漁村の家より大きくなり複数の部屋があります。
同じく冬の寒さ対策の住居です。
イザベラ・ビショップ女史が明治時代の開国当時の旅行記で夏に田舎を調査した時、オンドルで部屋が蒸され暑さで寝ることが出来なかった記されています。
「近代化40年」24頁(朝鮮日報社)
月刊「朝鮮」1980年1月号付録より
地主や両班などの金持ちや官僚になると屋根は瓦葺になり、部屋も増えます。
台所は別室ですがカマドの煙が居間の床下を 抜けるオンドルである事は共通です。
夏の暑さのためには壁が無く高床で風が抜ける別室を 持つのが上流の生活です。
(2007/05撮影 南原民俗村)
官庁や寺、学校などお金に余裕があるところは部屋ごとにオンドルの炊口が外にあります。
下男下女が外で火をくべるのです。
東莱郷校 の教師控え室の裏
現在の韓国の住居暖房は 管を床下に埋めて、ガス・電気などで作った温水を循環させて
床を暖める方式が 多いと聞いています。
http://www.dai-go.co.jp/yyy_top/2003_12/japan/kikaku.htm
1. オンドルとは? どうやって部屋を暖めるの?
オンドルは部屋の下に広くて平たい石(グドゥル)を敷いて作ったもので、焚き口に火を起こすと熱くなった空気が地面とグドゥルの下を通って部屋全体を暖めてくれる韓国特有の暖房装置だ。かまどの熱で料理もできる。熱と煙がグドゥルを通りながら部屋を暖め、煙突から外に出るので火を消した後でもある程度暖かさが持続する。
最近のオンドルは改良を重ね、床下にプラスチックや銅のパイプを敷き詰め、ボイラーで暖めた温水を循環させる仕組みになっている。家全体にパイプを敷くので家の隅々まで暖かい。家でスリッパを履くことがなかなか定着しないのはこのオンドルのせいかも知れない。 韓国も日本のように梅雨がある。日本の湿気よりはまだましだが、ジメジメとした湿気で不快指数が上がるのは同じだ。湿気の影響でカビが生えたり服や家具が痛んだりするが、韓国では除湿のため、梅雨時にオンドル(ボイラー)を使うこともある。最近は日本でも「床暖房」が多く普及していて、テレビで「床暖房」のCMを目にするとなんとなく親近感が湧く。「オンドル」と「床暖房」はまるで兄弟のようだ。
http://araiarai.cocolog-nifty.com/photos/korea/dscn1127.html
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